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13章:千体坊主『晴』
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13章:千体坊主『晴』
「……で? こいつは一体どうしたんだ」
言いながらSが作業台の横に来ても、まだ、KはSのことに気が付いていない様だった。僕は今は会話できないKの代わりに、Sに現在の状況を一から説明する。それに対してのSの感想は「ふうん……」 と実に簡素なものだった。それからKの方に近づいて、「俺には聞こえんな。雨音」 と言う。
「――おいコラKっ!」
Kの耳元で、Sが叫ぶ。僕は驚く。しかしKは反応しなかった。それを確認して、「ふうん」 ともう一度Sはいう。しかし、その言い方から何か納得はした様だった。
Sがノートを持って何かを書く、そうして、Kの肩をポンポンと叩いた。Kが顔を上げた。その目が少しだけ、驚いた色の光を放った。しかし他の感情が見えたのはそこだけだった。Kは歯を食いしばって、暴音という痛みに耐えていた。僕にはその実際の痛みの程は分からないが、表情だけで十分痛さが想像できる。
Sがノートを指差した。読めと言うことなのだろう。首を伸ばして覗くと、ノートにはこう書かれていた。
『前の雨乞いの時に使ったっていうてるてる坊主はどうした?』
もう喋ることも辛いのだろう。Kは黙ったまま、押し入れを指差した。Sが開けると、透明なビニール袋の中に入ったあの人形達が出てきた。ビニール袋は五つもある。Sはそれを確認すると、またKの元に戻った。
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