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12章:千体坊主『雨』
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12章:千体坊主『雨』
その年の夏は、猛暑に加えて全国的に中々雨が降らず、そこらかしこで水不足に悩まされていた。
ダムの水が干上がって底に沈んでいた村役場が姿を見せたとか。地球温暖化に関するコラムだとか。このままではカタツムリが絶滅してしまう、と真剣に危惧する小学生の作文とか。四コマ漫画の『わたる君』の今日のネタは、【アイスクリームとソフトクリームはどちらが溶けるのが早いか】 で、わたる君が目を離したすきに妹のチカちゃんが両方平らげてしまうという、そんなオチとか。
床に広げた今朝の新聞。天気予報の欄に目を移すと、今後いつ雨が降るのかはまだ予想できないと書かれていた。窓の外に目を向ける。確かに雨の予感は微塵も感じず、今日もうんざりするくらい晴れている。
「……なあなあ、ちょっとさ、休憩せん?」
「でーきーた。ほれよ、八百体目」
友人のKは僕の提案が聞こえなかった様で、数十体のティッシュペーパー人形が僕の目の前にどんと置かれる。
僕の仕事は、この人形たちの腰から下げてる糸の先にセロテープをつけて、一体ずつ天上から吊るすことなのだ。
すでに天上には七百体以上の人形が吊るされていて。まるで……と言っても形容できるようなシロモノではない。この状況は、昨日の夜から今日の朝にかけて、僕とKが二人がかりで創り上げたのだ。常識ある人が見ればギョッとするような光景だが、すでに僕の常識はマヒしているのだろう。
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