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11章:おいぼ岩
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11章:おいぼ岩
時刻は夜十時を幾分か過ぎた、とある冬の日のこと。僕を含めて三人が乗った車は、真夜中の国道を、平均時速80キロくらいで潮の香りを辿りつつ海へと向かっていた。
僕が住む街から車で二時間ほど走ると、太平洋を臨む道に出る。その道をしばらく西に進むと、海岸線沿いに申し訳程度の松林が見えて来る。僕らが今目指しているのは、その松林だった。
おいぼ岩。
松林の奥にそう呼ばれる岩があるそうだ。詳しいことは知らないが、何か黒い曰く付きの岩らしい。おいぼ岩を見ること。それが今日の肝試し兼オカルトツアーの目的だった。発案者は後部座席で就寝中の友人Kだ。運転席にはS、助手席に僕、いつものメンバーだ。
車内では、噂を仕入れてきたKが、何も語らないまま車酔いでダウンしてしまっているため、これからオカルトに挑むというのに緊張感も期待感も何も無い。情報は現地に着いてから。行き当たりばったり。僕らの肝試しは大体いつもこんな感じだ。
「なあなあ、Sは知ってるん? おいぼ岩」
やがて、後ろで倒れたKの寝息が聞こえてきた頃、僕は運転席のSに訊いてみた。Sはさほど興味も無い口調で。
「いや、知らん。……まあ、Kの奴が飛び付く様な話だからな。ロクなもんじゃないだろ」
「おいぼ岩の、おいぼ、ってどんな意味なんだろ?」
「おぶるってことじゃなかったか? 確かな記憶じゃないが、昔ばあちゃんに言われた気がするな……」
「『おいぼしちゃおか?』 とかかな。あー、何か分かる気がする。ってことは、二つの岩が縦に重なってるんかな。雪だるまみたいにさ」
「知らん。ま、行けば分かるだろ」
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