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5章:吊る這う轢かれる (7/7)

おそるおそる、車の下を覗くが、そこには何もいない。

「こいつ……」

Kが呟く。

「……轢きやがった」

「あん? ああ、そういや妙な手ごたえがあったな。でかいカエルでもつぶしたか?」

僕は、何も言えないでいた。KもSをまじまじ見つめるだけだった。

そんな僕らに、Sは怪訝そうな顔を見せ、

「どうしたお前ら。なんかあったか? ……ま、何を見ても聞いてもだ。そりゃ幻覚に幻聴だ。ほら、乗れ。もう帰るぞ」

僕とKはもう一度顔を見合わせ、お互い何も言わずに車に乗り込んだ。

それは、蛙とコオロギの鳴き声が響く、夏も終わりかけたある夜の出来事だった。


【えんd】
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3人組シリーズ ©著者:hare

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