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3章:首あり地蔵 (2/14)

「それがな、その一体だけ首のある地蔵が、他の地蔵の首をチョンパしたっつう話なんだよ。これが」

そう言ってKは舌を出し、スプーンで自分の首を掻っ切る仕草をした。

「でも、そんなことして、地蔵に何の得があるんだよ」

「さあ? 知らねえよ。お供えモン独り占めしたかったとかじゃね?」

Kがそう答えると、Sが、ごほっごほっ、と咳をした。それからポケットティッシュを取り出し口元を拭うと、

「……馬鹿野郎。喉につかえたじゃねーか」

「何だよ、俺のせいかよ」

不満げなKに、お前のせいだよ、とSが言う。僕はというと、その地蔵に少し興味を抱き始めていた。

「で、Kさあ。その首あり地蔵については、他になんかないの?」

「ああ、あるぞ。なんてったって、『首あり地蔵』は人を襲う」

その瞬間、再びSが咳き込んだ。
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3人組シリーズ ©著者:hare

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