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20章:接近 (2/10)

結局、サクラさんと私はそのバーでシャンパンを四本空けて、ベロベロになっていた。


サクラさんはそれなりのランクのシャンパンしか飲まないため、バーにしてはかなり高額の会計になっていたが、サクラさんは「やっすいなー、ホストもったいねーな!」と笑って全額払ってくれた。


「長居しちゃったし、お釣りいらないから。」


サクラさんの新作のシャネルのお財布から出されたピン札を、マスターは丁寧に数えて深々とお辞儀をした。


千鳥足で鎌倉街道に出ると、外はもう明るくて、もう一軒行こうって話になったけれど、サクラさんはかなり眠そうだったので、解散することにした。


サクラさんの生い立ちや、シュウさんのことも聞けて良かったと思っていたが、そういえばサクラさんが仕事を休んでいる理由を聞くのを忘れていたことに帰宅してから気づいた。


それでも私は、サクラさんが別れ際に言った、「今度シュウと三人で飲も、リコたんのこと、ちゃんと紹介したいし。」という言葉を思い出して、そのことばかり考えてニヤニヤしながら眠りについた。
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風俗嬢の肖像 ©著者:奈緒

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