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19章:イケメンの正体 (13/13)

きっと、歪んでいるのは私のほうだ。


ブランド物欲しさに風俗業界に足を踏み入れた。


同棲している彼氏はいるけど、愛してないし、愛されてはいない。


私にはそんなにも人を愛したことも、愛した人に愛された経験がなかった。


過去を振り返っても、互いに親友と呼べる友達もいなかった。


希薄な人間関係しか、築くことは出来なかった半生。


シュウさんにとって、きっとサクラさんもまた特別な存在なのだと思う。


それは、サクラさんが欲しかった想いではないのかもしれないけれど。


シュウさんの端正な顔立ちと、サクラさんに対する優しい眼差しを思い出して、胸がしめつけられた。


ずっと自分自身に嘘をついて、平気な顔して生きていたけれど、私は寂しい人間なのだ。


どこかでサクラさんも、私と同じ類いの寂しさを抱えていると勝手に思いこんでいたけれど、実際はまるで違っていたことに気づかされた。
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風俗嬢の肖像 ©著者:奈緒

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