19章:イケメンの正体 (2/13)

それから一週間ほど、頭の中はサクラさんの家で会ったイケメンで頭がいっぱいで、これが一目惚れというやつなのだと感じていた。


「リコたん、最近機嫌いいなー。」


鈍感なリュウにですら気づかれるくらい、浮き足立っていた。


名前も知らない。


年齢も知らない。


次にいつ会えるかもわからないのに。


それでも、思い出すだけで胸が高鳴った。


私は仕事帰りに自分から、サクラさんを飲みに誘うことにした。