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15章:屑 (17/17)

「ゲホッ、ゲホッ、…サクラてめえ、ゲホッ」


レンは盛大にむせて、顔を真っ赤にしてハンカチで口を押さえながら席を立った。


「ヒヒヒ、ざまあみやがれ!私に飲むなと言ったバツじゃ!クタバリヤガレ!!」


サクラさんは実に楽しげに、レンの後ろ姿に罵声を浴びせた。


「あーあまたやった。今度は何入れたんすか?」


ヘルプについていたホストが呆れ顔でテーブルを見回した。


「ブランデーのジンロ割りぃギャハハハハ!」


…痛い。


そして周囲の視線も痛い。


いつのまにか隣に戻ってきていたマサシは固まっていた。


この人は、バーだろうがスナックだろうがホストだろうが飲み方は変わらないのだ。


サクラさんはそういう類いの下らない嫌がらせのバリエーションがやたらに豊富な人で、一緒に飲む人間はしょっちゅうハラハラさせられていた。


私も、介抱するフリをして水の代わりに焼酎ロックを渡されたり、顔にラクガキされたまま気づかずにラーメン屋に連れていかれたり、散々やられたものだ。
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風俗嬢の肖像 ©著者:奈緒

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