ホスト,キャバ,風俗等のちょっと大人の無料ケータイ小説!PC,スマホ、ガラケー全対応!

10章:焼き肉 (6/6)

「そう、そこなんだよ。リコはさ、バックの値段でお仕事してるでしょ、こんなもんでしょって。でも、客はその約二倍を店に払ってるわけ。このカルビが一皿1500円なのと一緒なんだよ。頼んじゃったから仕方ないけど、納得はいかないよね、って。例えば一皿880円なら妥当かもしれないけど、次は他の店でもいいかなってなる。でも、もし特上カルビ並の超ウマイ肉がこの値段で出てきたら、次もここでこの肉食べようって思うじゃん?質の良さが指名につながるんだよ。」


おそらく、頭の悪い私にもわかるように精一杯考えてくれた黒沢の例え話。


当時の日記(殴り書きのようなものだが)には、こう記してあった。


【一皿880円のカルビじゃダメ

ものの対価

いい肉になる

特上カルビになるにはどうしたらいいのかが課題

お得感が大事

安く見られるな】


今思うとずいぶん抽象的な説明ではあるが、バック分でしか仕事を考えてないという彼の言葉はまさに図星で、お金を稼ぐことについて考えるきっかけになった一日だった。


まぁ頑張れよ、そう肩を叩いて黒沢は帰って行った。
85 /225

※この小説を友だちに教える⇒メール

いいね LINEで送る

風俗嬢の肖像 ©著者:奈緒

夜のケータイ小説サイト「ホスラブ小説」
PC,スマホ、ガラケーで全ての機能が利用できます!

Copyright © hostlove.com All Rights Reserved.