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10章:焼き肉 (3/6)

早起きして髪をしっかりブローし、なるべく清楚なワンピースを着て、太い足をごまかすために黒のストッキングと高いヒールを履いた。


「まぁ見れるね、受かるんじゃない。」


改札の前で待ち合わせていた黒沢は、遅れたことに謝りもせず、開口一番そう言ってすたすたと歩きだした。


高いヒールでふうふういいながら黒沢の後ろ姿を追いかけること約十分、グループの事務所が入っているオフィスビルに着いた。


「はじめまして、桜井と申します。遠いところお疲れさま。」


面接担当の男の差し出した名刺には、統括という肩書きが記されていた。


グループ店舗を仕切る立場らしく、風俗店の店員というよりも営業マンのような風貌だ。


張りついたような笑顔を浮かべて、私の全身を値踏みするように見ていたが、すぐに合格と言ってくれた。


黒沢の顔を見ると、彼もほっとしたようだった。
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風俗嬢の肖像 ©著者:奈緒

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