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9章:横浜へ
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言い返したくても、言葉が見つからなかった。
涙でぐしゃぐしゃの、多分いつもより更にブスな私の顔を覚めた目で見ながら、黒沢はため息をついた。
「…今度こそ、頑張れる?」
最後のチャンスだ、これでダメならもう田舎に帰れ、そんなことを言っていたと思う。
私が頷くと、彼はやっと笑顔を見せて、スケジュール帳を開いた。
次の日は休みだったので、早速面接に行くことになった。
ただでさえ顔がデカイのにむくむからもう飲むな、と黒沢に言われ、居酒屋を後にした。
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風俗嬢の肖像 ©著者:奈緒
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