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5章:サヨナラ、サヨナラ (2/13)

影羅が依頼を受けてから
二度目の月が昇った。

肩で呼吸をして真っ赤な刀を
握りしめた少年の目には
決意と覚悟が見えた。

「ボス…もうこの商売は
終わらせましょう…。」

心臓の止まった男に少年は
語りかけた。返事は無い。

「今までで一番綺麗な殺し方をした気がします。今まででありがとうございました。」

死体の懐から札束を取り上げ、
自らの鞄に詰め込んだ。

胸から血を流し俯いて椅子に腰掛ける死体に深々と頭を下げ
静かに部屋を出た。

自分が信用しきっていた存在に裏切られ、命を奪われた男もまた静かに少年を見送った。

月の光に照らされたソレは
不気味な雰囲気を醸し出していた。

「もう、ここには戻らない。」

少年は歩き慣れた道を進む。

開き慣れた扉を開く。

呼び慣れた名を呼ぶ。

「ここから逃げよう。」

揺るがない固い決意、意思。
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禁忌空間 ©著者:なまはげ

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