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12章:エピローグ
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12章:エピローグ
亜美は、劇的な五日間を経て
再び元の「日常」に帰った。
亜美の両親は、事態の真相を知るに当たり、
相当なショックを受けたが、
亜美自身による弁護とアフターフォローにより、
両親の中の陸奥に対する人物像は
理解と容認を預かり、
お咎めを担う結果には至らなかった。
後日、警察にて亜美と聖は保護者同伴による
幾度かの事情聴取を受け、
被害者本人である亜美の意向により、
刑事事件性を少しずつ消化しつつあった。
あれから亜美は、改めて事件の発端となった
現場である『ゲームショップ 胸キュン
』まで
足を伸ばし、訪れた。
そこは、錆びだらけのシャッターで
入り口を閉ざされていた。
亜「…閉店、しちゃったのかな…」
?「あれ…?もしかして、亜美ちゃん?」
亜美は驚き、声のした方へ振り返る。
裕「やっぱり…
亜美ちゃんじゃない!ヤッホー!」
亜「裕美さん…!」
裕「久しぶりじゃなーい!元気してたっ!?
生還おめでとう!もしかして
会いに来てくれたの!?」
亜「ハイッ!会いたくって…探してたんです!」
裕「私も!亜美ちゃんには
会いたかったよぉ〜ぅ…。
そーだ、時間あるならお店、寄ってく?」
亜「ハイ…陸奥さんのお店、
引き継いだんですよね?」
裕「えぇ、そうよ?代わりに経営してるの」
亜「そうですか…いつもこれぐらいの
時間から営業してるんですか?」
裕「うん…経営なんて正直、
今までやった事も無いから色々大変で…」
そう言いながら、裕美は
店の裏口に回り、鍵を開けた。
裕「どうぞ、入って?ちょっと
在庫管理が間に合って無くって…、
商品がなんだかゴチャゴチャしてるけど…。
ソファとテーブルがあるから座って待ってて?
今、お茶入れるから」
亜「ハイッ!ありがとうございます!
お邪魔しまーす…。
(あ、ヴァルキリー・サーガ…これ名作なんだよね…。
行き詰まってそのままだけど…。
!!…デュエリストガーデン!アタシ格ゲーは
あまり好きじゃないけど、
コレはハマったなぁ…\2980?安っ!!あー…
買い戻してもっかいやろーかなぁ〜…)」
ゲーマーの血が騒ぐ亜美は物色も程々にし、
大人しくソファに着いて裕美を待った。
裕「お待たせー!開店までまだ
余裕あるから、のんびりしよーよ。
カントリーマァム好き?紅茶、熱いから
気を付けて飲んでね」
亜「ありがとうございます!
わぁ、コレ大好き!戴きます!」
裕「どうぞ〜
」
亜「…裕美さん」
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