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11章:サヨナラ
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11章:サヨナラ
2010.07.25(Sun) 0:00 AM
亜「ちょっと待って小笠原君…
少しぐらい話を」
(パァァァ………………ン―――ドサッ)
スローモーションにさえ感じた刹那の間、
抜けるような破裂音に驚き、
亜美が振り返ると、そこには
陸奥が用意した最高のプレゼントが在った。
亜美の快挙を祝い、讃えるかの様に、
辺り一面の壁と床は
鮮血の花束で彩られていた。
床に横たわる陸奥は、とても満足げな笑顔で
目を閉じ、ピクリとも動かないまま、
血で汚れた頬に一滴の朝露を流していた。
亜美はその色彩の源に駆け寄り、
抱き起こした。
亜「陸奥…さん…?ねぇ、
陸奥さん…何してんの……!?
(そんな気はしてたけど…)」
亜「ヤだよ…こんなのヤだよ……陸奥さん…!
(…あんまりだよ…)」
聖「ちょっ…俺っ、救急車呼ぶわっ…!!」
亜「うんお願い…!…陸奥さんってばぁ…!
(…ウソツキ……ヒキョウモノ………)」
亜「イヤァァ…しっかりして…っ!
…目を開けてっ……!
(逃げも隠れもしないって…
言ったじゃない……)」
亜美は力無くうなだれるその人の頬を、
一生懸命にペチペチと叩いた。
胸に手を当てて、心肺を測る。
その頬に、自らの頬を当てても、
その温もりは儚くも、
急速に失われつつあるのを感じた。
亜「陸奥さん…あのね…?
死ななくたっていいの…逃げる必要なんて、
無いんだよっ!?ちゃんとアタシが守って…
あなたを守ってあげるから……!!
お願い目を醒ましてぇぇえええええっ!!」
聖「な…奈倉…!今、呼んだからっ…!
すぐ、来てくれっからよ…!
畜生……コイツこんな…!!」
うちひしがれた聖は動揺し、
ふとテーブルの上に置かれた
ゲームのコインに目をやった。
聖「(…?………………!!)
奈倉っ……奈倉ぁっ…コレッ…!」
聖はそれを手に取り、亜美に手渡す。
亜「!!こ……このコイン…な、無い……!」
そのコインには、表裏両面とも
なんの刻印も刻まれてはいなかった。
それはただの、小さな銀の
円盤に過ぎなかった。
亜美は、改めて全てを悟る。
亜「あ…アタ……アタシ……守られてたんだ…。
結局、イカサマだったんだ……。
最初から…陸奥さんの仕組んだ…
シナリオを辿って居たんだ…。
バカァァァァァァアアアアアアッッッ!!!!」
聖「………。」
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