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8章:覚悟
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陸「おかわりは?」
亜「お願いします」
聖「……ケッ…」
陸「炊飯ジャー取って貰っていい?」
聖「……え、あ?…俺がかよ」
陸「うん。その象印のん」
聖は渋々炊飯ジャーを渡した。
陸「この後、お風呂入る?」
亜「!?」
聖「!?」
亜「いえ…結構です…
ありがとうございます…」
陸「ふーん。小笠原君は?
長距離カッ飛ばして来てあれからなのに、
入んなくていーの?
汗臭いと嫌われちゃうよ?」
聖「誰にだよ」
陸奥は亜美の方へチラリと目配せした。
亜(…えっ…アタシ…?)
亜美の目は熱帯魚の様に泳いだ。
聖「…おちょくってんのかコラ」
亜(
゚言゚)いい加減にして
亜美は凄まじい目付きで聖を睨みつける。
聖Σ(Ⅲ゚目゚)。ο(うーぉ…こえぇぇぇっ!!)
亜「あの…スミマセン。あまり気を
遣ってくれなくて大丈夫なので…」
陸「あらそーぉ?」
聖(…なんなんだこいつぁー…)
亜「陸奥さん」
陸「はいな」
亜「この後、クリアします」
陸「ガンバッテねー」
食事が終わり、亜美と陸奥の二人がかりで
洗い物を片付けると、
全員地下の寝室に赴いた。
陸奥は一階から持って来たパイプ椅子を
ベッドの脇にセットし、ラックの上に
おにぎりが入ったタッパーを二つ置いた。
亜美はベッドに腰掛け、テーブルの方に向く。
続いて陸奥も亜美の向かいの席に着いた。
陸「小笠原君はそのパイプ椅子に座って
亜美ちゃんの隣に付いて居てあげれば?
その方が亜美ちゃんも心強いでしょ。
それと、空腹が極限状態になったら
そこに置いてるタッパーの
おにぎりで凌いでチョーダイ」
亜「いつ作ったんですか?」
陸「晩メシ作ってる時。多分晩メシにゃ
手ぇつけないだろーなと思って
冷蔵庫入れといた」
聖「………。」
(ギシッ)
聖はまた渋々と、パイプ椅子に座った。
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