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3章:ゲーム開始
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2010.07.22(Thu) 2:00 AM
亜(…目が覚めちゃった……。
陸奥さん……さっきの電話、
自分の事だと真に受けてるのかな……。
どう思ってるんだろう…。
何を考えてるんだろう……。
天使か悪魔か…天使か悪魔か…
天使か悪魔か…悪魔だよね…やっぱり……。
ゲームの最中はあんなに神経が
張りつめるのに…終わったとたんに
手の平を返す、あの態度は…何なの……?
分かってるの…ゲームでボロボロに疲れ果てた
精神のアフターフォローだって…。
だけど……優しく諭されると…卑怯だよ…。
僕のゲームに真剣に
向き合ってくれる姿…か…。
今はクリアと生存に集中…か…。
助からないかもしれないのに…
無駄な期待させないで…。
期待は…いつも一瞬で絶望に化ける……。
お母さんとお父さんに会いたい…。
クラスのみんなにも会いたい…。
そういえば…何か妙に引っ掛かるなぁ…。
電話で口を割るとアウト…メールだったらセーフ…
どうして?何が違うの?分からないよ……。
電話とメールの違いって何…?
どういう時に使い分けるだろ…。
明日は…どうなるんだろ…)
9:00 AM
(カチャリ)
裕「亜美ちゃん、おはよ」
亜「裕美さん、おはようございます!」
裕「!…店長から名前、聞いたの?」
亜「ハイ、あ、大丈夫です。助かっても
誰にも裕美さんの事は言いません」
裕「いや、別にそーゆー話じゃ
ないんだけど…ま、いいわ。
今日はお風呂、どうする?」
亜「お願いします!」
裕「…やけに機嫌が良いわね。
ゲーム、始めたの?」
亜「ハイ!その節はどうも
ありがとうございました!
ずっとお礼が言いたくって」
裕「何の?」
亜「昨日のキャンディです!」
裕「あぁ、あれ?いいの。
そんなに美味しかった?」
亜「えぇ、とても!ゲームの
アイテムだったんですね!
なんてお礼を言っていいのか…」
裕「いいわよそんな大袈裟な…。
まぁ、上手く行ったのね。良かった。
じゃ、お風呂連れてくから来て?」
亜「ハイ!」
亜美は、また一階の浴室で汗を流した。
そしてまた、昨日と同じ運びで
モーニングを共にする。
裕「あ、亜美ちゃんの制服と下着は畳んで、
寝室のラックにしまってあるから」
亜「ありがとうございます!」
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