ホスト,キャバ,風俗等のちょっと大人の無料ケータイ小説!PC,スマホ、ガラケー全対応!

12章:#.12 (1/21)

12章:#.12

2011年10月13日(木)

(キーンコーンカーンコーン…キーンコーンカーンコーン…)

(カッカッカッ…カッカッカッカッカッカッ)

す「ん、すなわち!所有代名詞の基本的な
用法については、今一通り説明した文法で…
(おっ、今日は奈倉はしっかりと
話を聞いとるようだな。感心感心)」

亜「………。(カリカリカリ…)」

亜美はすなわちの授業に集中し、
流れる様に移ろいゆく黒板の内容を
漏れ無くルーズリーフに写していった。


     ― こわれるほどにね ―


亜(…本性を垣間見た…。
そんな気はしてたけど…やっぱり黒って、
悪魔かなんかだったんだ…)


.― 血も肉も骨も内臓も、細かな細胞の ―
.― 一つ一つまで、亜美を形作る全てを ―
    ― 僕だけの"物"にする ―
  ― 誰にも渡さない、触れさせない ―
     ― 一人占めしたい ―
  ― ねぇ、亜美、いいでしょう? ―


亜(…なんでそんなおぞましい
表現をするの…?もしかしたらあのゲーム、
黒魔術みたいに悪魔を召喚する為の
怪しい代物で、クリアしたら本当にマンホールから
アタシをどこかに拐いに黒が
現れるんじゃないの…?
これ以上魅入られちゃ駄目だ…)


  ― 僕の最高級の愛情表現だよ? ―
.― ずっと側にいて?一緒に過ごそう? ―
  ― 亜美と一つになりたいんだ… ―

亜(なんか…色々ヤバいよ…。
愛情表現になんてなってない…。
身の危険しか感じない…ホント気持ち悪い…。
もうあんなゲームやめとこう…。
引き出しの奥にでもしまっておいて、
いい加減意識を受験勉強に
シフトチェンジしないとね)

す「では、独立所有格における3人称単数形と
複数形をおさらいしてみよう。
だれか分かる者はおるかー?」

(シーン…)

す「では、奈倉」

亜「はい(ガタッ)単数形はhis、hers。
複数形はtheirsです」

す「よろしい。まぁ、
基礎だな。座ってよろしい」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

(キーンコーンカーンコーン…キーンコーンカーンコーン…)

チャイムが鳴り、時刻は昼食時となった。

千「亜美〜、今日は珍しくシャキッとしてるね」

亜「まぁね。お母さんの管理入院も
始まったし、しばらく家の番になるんだから
そろそろしっかりしないとね」

千「おぉ、いい心構えじゃない。
お姉ちゃんデビューも目前かぁ♪」

恵「メルシー☆ボン・ジュゥ〜ル!
おマンマの時間だよ〜!食べよ〜」

千「よしよし、今日も
黒髪トリオ揃ったわね。食べよっか」

亜「うん、食べよ」
201 /325

※この小説を友だちに教える⇒メール

いいね LINEで送る

ヨコシマの黒 ©著者:密

夜のケータイ小説サイト「ホスラブ小説」
PC,スマホ、ガラケーで全ての機能が利用できます!

Copyright © hostlove.com All Rights Reserved.