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7章:#.7
(チュン……チュンチュン……)
(ジリリリリリリッ!!!!)
亜(ビクッ…!)
(ガッ!!)
いつもの様に鳴り響く
目覚まし時計に襲いかかる所から、
亜美の1日はスタートしていた。
洗顔の為、今日も寝癖が派手に爆発した頭で
洗面所に降りると、父がダイニングの食卓で、
新聞を広げながらトーストにありついていた。
亜「お父さん…おはよ」
父「おぉ、おはよう」
亜「お母さんは?」
父「今日も少し気分が冴えない様でな。
もう少し、寝かせてやってくれ。
弁当の準備も無いから、
お互い適当に凌ぐとしよう。
ほら、小遣いをやるから、亜美も購買部なり
コンビニなりで好きな物を買って食べなさい」
亜美は父から、千円を受け取った。
亜「うん…分かった、ありがと。
そろそろ臨月だよね…。体、大丈夫かな…」
父「否、臨月にはまだ少し早かろう。
何、会社にも話は通してあるから、
暫くの間は早く帰って来れるだろうし、
病院にも管理入院の段取りを相談してある。
心配するな。それよりメシ、早く食え。
支度しなくていいのか?」
亜「あ、うん…」
手早く朝食と歯磨き洗顔を済ませ、
部屋に戻ると、亜美は制服に着替え、
メイクを整え始めた。
(ブーッ、ブーッ、ブーッ)
すると脇に置いていたケータイがメールを受信。
亜(あーもぅ、誰だろ…こんな朝一から…。
時間が無いから後にしよ)
亜美は震えるケータイに構わず、テキパキと
準備を整えると、今日もまたくろに
挨拶をする為だけにゲームを立ち上げる。
(カチッ)
[ スゥ……スゥ…… ]
[ くろ…いってきます… ]
(パチッ)
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