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2章:#.2 (1/13)

2章:#.2

2011年9月20日 早朝

(チュン……チュンチュン……)

(ジリリリリリリッ!!!!)

(ビクッ…!)

(ガッ!!)

雀のさえずりが爽やかに冴え渡る朝。
目覚まし時計のベルがけたたましく
鳴り響くと、亜美は一瞬夢と現実の狭間を
戸惑い、我に返ると共にアラームに襲いかかる。

亜「………起きなきゃ…」

ムクリと起き上がり、ゾンビの様な
足取りで洗面所に向かうと、亜美は
寝癖のはねとんだ髪を揺らしながら
朦朧と洗顔と歯磨きを遂行する。

一口二口の朝食を粗末に済ませると
部屋に戻り、制服に着替え、
メイクを整えようとコスメポーチの中身をデスクへ
乱雑にひっくり返し、手鏡を覗き込んだ。

亜(うわ…!顔がむくんでる…!
瞼もちょっと腫れてるし…
うっすら隈まで浮かんでるし…。
やっぱ夜更かしするもんじゃないなぁ…)

(パタパタ…パタパタ…)

亜(ね…眠いし化粧乗りも最悪…
もぅヤダァ…。学校休みたいなぁ…。
時間無いし、今日はファンデと
アイラインだけでいいや…)

亜美はテキパキと支度を整えると、
ふとくろの事が気になり、
テレビとゲーム機を手早く立ち上げた。

(カチッ)

相変わらずのタイトル画面から即
"再会"をスタートさせる。

画面が切り替わると、くろは壁際で
子供の様に背を丸め、
スヤスヤと寝息を立てていた。

亜(…クスッ。まだ寝てるか…。
カワイイ寝顔だなぁ…)

亜美は、コントローラを手に取った。

    [ くろ…ゆっくりおやすみ ]
   [ がっこうにいってきまーす… ]

      [ うぅ…ん…… ]

亜(ヤバ、起こしちゃったかな…?)


    [ ムニャムニャ…あみ… ]

くろは、寝返りを打って寝言を呟いた。

亜「ホッ…

(プツッ)

母「亜美ーっ!そろそろ出なきゃ
遅刻するわよーっ!?」

亜美がスイッチを切ると、
一階から母の激が飛ぶ。

亜「い…今行くよぉー!

亜美は慌てて鞄を掴み取ると家を飛び出し、
全速力で自転車を漕いで
通学路の堤防をブッ飛ばした。
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ヨコシマの黒 ©著者:密

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