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19章:気がつけばモンキーマン (2/7)

菊水は今、刑務所の中にいた。

執行猶予中の再犯という事で実刑判決を喰らっていた。

菊水はこの刑務所に収監されてから、もう一年の月日を過ごしていた。

菊水は、炊場の強制労働が終わり、シャブで捕まった受刑者達と談笑していた。

最近この刑務所に入ったばかりの男が愚痴をこぼすかのように話しだした。


「あーぁ、まだ一カ月かよ、先は長いなぁー、早くシャバへ出て、ルシアに会いたいよ」


菊水は、ルシアの名前がでてピクッと反応する。
すかさず男に聞き返していた。


「えっルシアって、彼女の名前がルシアっていうの?」


「違いますよ、芸能人のルシアですよ、ルシア知らないんですか?AV時代から俺超ファンで、ファンクラブにも入ってるんですよ、かっわいいすよー」


菊水は身をのりだして詳しく聞き始めた。


「AV時代は菊水ルシアって名前でAV辞めてからルシアに改名したんすよ、今大人気ですよ、映画にも出るんですよ、ちょうど今頃上映してるはずなんだよな、パクられちまってそれ見れないのが一番悔しいよ、荒れてた少女時代の事とか本名でAV出てた事とかテレビでカミングアウトしたりして、可愛い顔して凄い女の子ですよ、あっ菊水さん、えっ菊水…、えっまさか妹だったりとかじゃないですよね」


「まさか違うよ、妹じゃないけどそのルシアならデビュー前からよく知っている」


男は驚いて菊水にデビュー前のルシアの事をいろいろと聞いてきた。

刑務所の中にいる菊水は、ルシアがAVを引退してタレントとして活躍しているなんて知らなかった。
驚いたのは菊水の方だった。
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気がつけばモンキーマン ©著者:外蛇雲

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