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22章:悪魔の技術
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美都さんを四つん這いになる様に言うと、相手は明らかに嫌悪を剥き出して俺を見上げた。
「いや、違うんだよ‥、実はこんな物があってね」
仕方なく俺は茶色い紙袋から箱に入ったバイブを取り出して見せた。美都さんは顔色さえ変えなかったが戸惑った様にそれを呆然と眺める。いかにもそういう表情を浮かべなければ自分の知識を疑われる、という配慮からの物だと手に取るように解った。
「これ何か知ってる?」
それでも俺はきちんと礼儀を払って彼女に問いかける。
「えーっと、うん。見たことはあるけどね。どうしたのソレ?」
「まぁ男の飲み会なんて変なものでさ、受け取ったは良いけど捨てる方法も俺わかんなくて」
そう言いながら箱から出して美都さんに触らせてみる。初めはおずおずといった感じだったが、動揺と気後れの奥底に垣間見せる好奇心が次第に繊細だった指先の動きを大胆にさせていった。
あえてここで使ってみようと、と言ってまた相手に考える隙を与えさせるのも面白かったが、美都さんの性格上それはきっと本当に嫌がるだろうと思った俺は優しく彼女を抱き寄せて、ベットの上に寝かせた。
「ここを押すとスイッチが入るみたいだよ」
そう言ってボタンを押すと、バイブは微動し、静まり返った空気の中で小さな電子音と、吸い込んだ美都さんの小さな吐息が響いた。
「美都さんは何処が感じるんだっけ?」
「えっと」
「想像力が無いな、」
美都さんは驚いた様に俺の方を振り返った、たぶん声色が冷たすぎたのだろう。俺は焦った自分を心の中で鼻で笑い飛ばした。
「こんなにエッチな身体なのに、感じる所わからないなんて勿体ないと思ってさ」
「え?」
「ごめんね、それは俺のせいだよね、今からちゃんと美都さんにも解る様に教えないとね」
「え?へーちゃん?」
俺はバイブを持ち直すとゆっくりと美都さんの身体をすべらせて行った。彼女は快感になのか、それともこれから行われる事への期待でなのか身体をぶるぶると震わせている。
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