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21章:ジゴロ (3/9)


「この車どう?」


「格好いいです、広州から送ってきたんですか?」


「そうそう。平太くんが好きなら乗ってもいいのよ?私運転て苦手だから。そういえば同じお店のアキラくんて、最近出勤してるのか知ってる?」


「全然店側の事って知らないんですよね、アキラくんて‥」


「平太くんの前のNo.3の子。目がぱっちりしててアイドルみたいな顔だった、お酒も全然飲めないし、機嫌が悪いと愛想笑の一つもしないの、平太君とは正反対」


EDになった奴だ。俺は瞬間的に一連の事を思い出した。突然ナンバーに店側は俺を迎え入れてその理由を元No.3がEDになって長期休暇に入ったからだと説明した‥、そういえば思い返してみれば、峰は俺がNo.3になってすぐに紹介された新規の客だ、しかも店から。アキラって子がEDになってからすぐに‥これはただの偶然だろうか?


「アキラくんて、体調不良で仕事休んでるって聞きましたね」



俺はやんわりの濁す様に相手の質問に答えたが内心は心臓が口から飛び出そうなくらい驚いていた。


「そうなの‥、早く体調が治ると良いわね。指名したことないけど何回か会ったことあるのよ」


どうやって?と思ったがあえて聞かないことにした。



「今日は池袋か平和島に行こうと思ってるんだけど、平太くんはどっちが良い?」

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悪魔の技術 ©著者:蜜々宝貝

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