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23章:偽りでも (1/12)

23章:偽りでも



「…や、だ。ど、どうし、て、そんな、こと、…」






しゃくりあげ、上手く喋れない







「ひかる。ひかるは…。ごくごく普通の人と付き合って、結婚し、幸せになるんだ」






幾度となくレンとぶつかり喧嘩し、涙した



その度にレンは面倒だ、という顔をして私と向き合うことをせずに瞼を閉じて自分の殻に閉じ籠る






翌朝、何事も無かったような素振りをして私に目覚めの挨拶をするのだ










" 姫、機嫌はなおった? "








確かに私はよく涙を流すが、それは構って欲しいからでは無い





感情が抑えられないのだ






ちゃんと、向き合って欲しかっただけ…






そう、思っていた


















レンは今、私を優しく包み込み何度も何度も頭を撫でてくれている








私と、向き合ってくれているのだ

















あんなに向き合う事を望んだ私だったが、今は瞼を閉じて面倒だと言わんばかりに背を向け寝息をたてるレンが恋しい





どうか、いつもみたいに…







そう願う私はやっぱり我儘なのだ


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君と、青の世界 ©著者:輝夜

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