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14章:エリー別離 (23/24)

滅多に感情を表に現さない真子が、怒りを込めた口調で貴章を見た。


「『お姉さん、また親にやられちゃった』って……泣きながら笑ってた。彼女にとって、親ほど残酷なものは無い……」


真子の咽びが胸に堪える。絵理奈の素直な眼差しが頭に浮かんだ。


北欧系の顔立ちに、美しく艷やかな髪。長い手足と整ったスタイル。
『ハーフですか?』と聞かれることも多いと陽治は自慢していた……。そんな“雰囲気を持つ”絵理奈は、反転した歪んだ思惑の対象へと引き込まれた。



「悔しいね……私は『親を切れ』って言ったんだけど……哀しそうに首を振った……本当に! 普通な生活だけでいいのに。それさえあれば、どんなに幸せか!」



そんな普通が絵理奈には無い。
ほんの少し幸せになりたいだけなのに……“普通”と巡り会えないのだ。


陽治とエリナの慎ましやかな愛でさえ、無情に剥奪する、実体のつかめない“何か”が存在している。



ーーそれは『運命』というもの。なのだろうか。



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愛ヲ乞ウーー遺された心 ©著者:七斗

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