ホスト,キャバ,風俗等のちょっと大人の無料ケータイ小説!PC,スマホ、ガラケー全対応!

14章:エリー別離 (22/24)

「奥様の様子はどうでしたか? 」


修は傍聴席に座る妻の方へと、視線を流す。


「妻は……『これからどうしていいのか教えて』と泣きながら訴えていました。 元々、病弱で……本当にこのまま、死んでしまうのでは無いかと……貴章くんとの結婚も決まり、喜びいっぱいの日々から、一挙に地獄に突き落とされたのです……」


机に置いたファイルを確認し、検察官は質問を進める。


「ところで沙也加さんは、どんなお子さんでしたか?」


「素直な性格でした。素直で律儀で……妻の身体を常にいたわり、心配していました……いつも親の期待に応えようと……頑張る。いや頑張り過ぎていたのかも知れない……」


ーーーーー


「それで……真子さん。絵理奈ちゃんは、ここへ来て何と話していたのですか……」


肩を落とし、カウンターの一点を凝視している陽治。痛々しいほどに空虚な瞳が、気持ちを物語る。


「絵理奈は……6時くらいにここへ来たの」


居酒屋で、待ち合わせを約束した時間だった。


226 /466

※この小説を友だちに教える⇒メール

いいね LINEで送る

愛ヲ乞ウーー遺された心 ©著者:七斗

夜のケータイ小説サイト「ホスラブ小説」
PC,スマホ、ガラケーで全ての機能が利用できます!

Copyright © hostlove.com All Rights Reserved.