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8章:玲奈ー慟哭(どうこく) (15/15)

貴章は上着を郁子に持たせて、ワイシャツを脱いだ。


「郁子の洗濯したの出して」


「こんな、外で着替えたら寒いよ〜」


郁子からシャツを受け取り、玲奈の口紅が着いたシャツをコンビニのごみ箱に捨てた。


(玲奈は獲物を狙う虎だ……)


今まで朧げに考えていたことが確信に変わった。


◇◇◇

元旦になったばかりの神社は、参拝の人混みで混雑している。

並んでなんとか小銭を本殿の賽銭箱に投げ込み、一年の無事を祈願した。


郁子と境内外の屋台でおでんをつつく。


「看護師の学校は申し込んだの?」


おでんを頬ばる郁子の髪を耳にかけてやりながら聞いた。


「うん。資格は欲しい。手に職を持ちたいの」

「俺も4月には部屋借りるように準備しているから、協力するよ」

「嬉しい……」

「年明けからは、運送屋の就職活動するよ。大型免許取得まで、後少しなんだ」

「わぁ! 夢に近づいてくるね!」


夢……今度こそ叶えよう。小さな幸せを郁子と。


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愛ヲ乞ウーー遺された心 ©著者:七斗

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