ホスト,キャバ,風俗等のちょっと大人の無料ケータイ小説!PC,スマホ、ガラケー全対応!

5章:郁子ー野花のように。 (10/11)

「お願い!ギュッて……抱きしめて……」


苦しい表情の中、郁子がうわ言のようにつぶやく。


貴章は黙って強く抱きしめながら腰をさらに激しく動かす。
突く度にずり上がる郁子の肩を持って下に戻し、柑橘系が香る緑の黒髪に顔を埋めた。

果てそうな感覚が背骨から迫ってくる……。


「郁子、中で大丈夫か……?」


「え? もし赤ちゃん出来ちゃったら……」


腰を引く彼女のウエストをわしづかみにして、グッと抑える。
全てを征服したい思いが、考えもしなかった言葉を生み、口を付く。


「その時は……産めよ……な?……」


郁子の抵抗が止んだ。


力を振り絞り、郁子の中に全てを出す。


しばらく郁子の上になったまま、罪悪感と襲ってきそうな黒い感情と戦っていた。


郁子は薄く眼を開けて俺を見つめ、微笑んでいた。その顔を見た途端、急に気持ちが醒め、彼女の体から離れた。


(何やってんだ。俺……こんなことをして何が埋まるというんだ)


手を伸ばしてくる郁子を冷たい眼でかわし、シャワーを浴びようと布団を剥いだ。

59 /466

※この小説を友だちに教える⇒メール

いいね LINEで送る

愛ヲ乞ウーー遺された心 ©著者:七斗

夜のケータイ小説サイト「ホスラブ小説」
PC,スマホ、ガラケーで全ての機能が利用できます!

Copyright © hostlove.com All Rights Reserved.