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2章:彷徨い流離う。 (16/16)

俺はそのまま膝から崩れ落ち、沙也加のベッドに顔を伏せた。


どんどんと拳でベッドを叩き、声にならない嗚咽を挙げる。



「うぁーーーーーーーーーーッ」




あいつはーーそれほどまでに沙也加を愛していたのか、それほどに沙也加を離したくなかったのか!!



警官が数名でベッドから引き離そうと抑えーーシーツをつかんだまま、ずるずると床に倒れ込む。


沙也加が死んだのは、自分が間に入り、別れを決断させたからだ。


言いたくないだろうと思い遣り、男の事は聞かなかった。俺は自分の幸せの為だけに、自分の昔からの恋を叶えさせたいが為に……沙也加に自分を選んでもらう為に頑張った。


“彼がいる”と言われた時に、諦めていれば…………沙也加の気持ちは変わらなかったた筈なのに……


彼女が悪いんじゃない。彼女は貞淑だった。健太との愛を貫こうとしていたのに。



俺がそこに入り込んだのだ。


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愛ヲ乞ウーー遺された心 ©著者:七斗

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