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4章:夢の扉 (7/7)

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「なぁに? 気持ち悪い。にやにやして。テレビ観てないの?」

そのまま、沙也加のマンションに寄った。手作りの煮物が上手い。心地良い気分に浸っていた。

彼女が俺の肩に頭を寄せて甘えてくる。抱き寄せて微かにキスをした。


「悪りぃ。ちょっと今日、嬉しいことがあってさーー俺、甲子園に行けるかも」

「何それ? 仕事で西宮に行くとか?」

「ちげーよ。ま、気にするな」

「気になる! なぁに? どうして嬉しいの?」

「なんでも」


沙也加が口を尖らせた。

「あっ、後ろめたいんだ。いけないんだ!」


石油ストーブがちらちらと紅い炎を瞬かせている。そのまま強く抱いて、今度は長く唇を吸う。


「沙也加……俺、心を入れ替えて一生懸命働くわ。で、な」

「急にどうしたの?」


「……金が溜まったら、結婚を考えてくれるか?」

「えっ?!」


沙也加の顔が明るく輝いた。みるみる内に、綺麗な瞳に涙が溜まる。

「本当に? 嬉しい……」



ーー俺は勇気を出して、


“夢の扉”を開いた。

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逃亡犯ー黎明(前編) ©著者:七斗

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