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11章:Op.3-3 襲う (8/9)

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それから、避妊手術も終えたが、残念ながらルーの心は穏やかには戻らなかった。


ーーあの日、ホイルが皿からふわっと落ちた。そのホイルに何の恐怖を覚えたのだろう。


その日入ったスイッチは、アロマを焚いてもマタタビを与えても癒えず、少しの物音に反応しては私を襲った。


そのうちに、少し対処方法が解ってきた。

襲われた時に、こちらが驚いて逃げると輪をかけて爪を立てて来るのだ。



「ウギャアゥォウーーー!!」


鋭い爪が、また足に食い込む。私は微塵も動かずにルーに声を掛けた。


「ルー、大丈夫。大丈夫だから。怖くない、何も怖く無いんだよ」


吊り上った瞳が徐々に丸く戻っていく。


そうした後、ルーはとても辛そうに身体をベッドに横たえる。そして苦しそうに眠るのだ。



ーーいったい、ルーの心には、どんな闇が潜んでいるというのだろう。


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アル物語タチ ©著者:七斗

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