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9章:Op.3 アル猫ノ物語 (2/3)

或る夏の日だった。


「ねぇ〜、猫をもらってくれない?」


朝、会社に出勤すると同僚がロッカールームで話しかけてきた。


「猫? 住んでるマンション、動物の飼育禁止だもん」


「やっぱ、そっかぁ」


彼女が余りに落胆した顔をするので、私は言葉を続けた。


「どうしたの?」


彼女の話によると、猫種は『アメリカンショートヘア』


友人の素人ブリーダーが掛け合わせを行っており、眼を離した隙にメス猫が妊娠した。しかし夏生まれの猫は、“買い手が無い”と、ペットショップで引き取ってもらえないのだと言う。


人間の心理的に、毛皮を持つ動物は、冬に購入したくなるというマーケティングが浸透しているらしい。



「なんだか、ほっときっぱなしの交配でさぁ。四匹産まれて三匹は引き取り手が見つかったんだけど、後1匹メス猫が残ってるんだ。このままだと、またすぐ平気で兄弟ともかけちゃうからさ……」


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アル物語タチ ©著者:七斗

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