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3章:Op1-3 信一郎(しんいちろう
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何を話していいのか……
あの時、ほんまはこうやってん。
あの時、ほんまはこう思うててん。
あのまま付き合うてたらどないなったやろな。
そんなことを話しても、時間は戻せないことを――大人になった私と信ちゃんは、よく解っていたから。もうあの高校生の時じゃない……
二人の想い出が陽炎の様に浮かび……フェイドアウトしていった。
「信ちゃん、元気でな」
「眞比呂もやで」
電話を切った私は、しばらく携帯電話を握り立ち尽くす。
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