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1章:序章 (1/2)

1章:序章

「!?・・お前なにやってんだよ!」

絶句した光が発した言葉。その直後、私は正気を完全に失った。そこへ光が何やら口を動かし、叫びながら近づいてくる。

光が私に対し何を言っていたのか、私の耳には届いていなかった。15年前の真冬の寒空の下、私は生まれて初めて人を刺した。相手は自分が交際していた男。

「麗?おい、しっかりしろ!俺だ光だ!」

光に平手打ちをされ、肩を揺さぶられた時にようやく声が届いてきた。そして目が覚める。

あれから15年間、ほぼ毎晩見る私の夢。目を覚まし、起き上がるとこの時の光景がうっすらと広がるのだ。
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少女Aの追憶 ©著者:天羽凪

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