黒川は学校を辞め、
最近はあまり連絡もとらなくなった。

麻里は
あまり学校へ行かなくなったらしい。

ｱﾀｼはミイナの家に泊まり続けている。

お母さんとも、
保育園からの付き合いで仲が良い。
放任主義だから、うるさくないし気楽だ。


学校へ行かなくなってから
１ヶ月くらいだろうか。

毎日ミイナと遊び回ってる。

３日に１回は小澤から携帯に電話が来る。

「どこに居るんだぁ？」
『どこでもない場所♪ﾜﾗ』

登校する気がない事を汲み取ると、
「じゃあ、事故とかに気をつけろよ。
また電話する。」
と言ってすぐ電話を切ってくれる。


夜１０時。

「ぁむ〜。今、先輩から誘われたんだけど
遊び行く？あっち２人だって。」

『あ〜暇だしイィょ。』
ミイナの繋がりで、
だいぶ知り合いが増えてきた。

いつも遊ぶのは、
イッチャンという２０歳の先輩３人組だった。


今日はｱﾀｼの知らない先輩２人だ。
ミイナの知ってる先輩も、
電話をかけてきた人だけ。

もう１人は、良く知らないらしい。