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2章:4分45秒前 (4/6)

ピルルルルルル…

内線電話が唐突に鳴る。
フロントからの問い合わせだ。

「は〜い、涙香です。」
『あ、涙香さんッスか?
 次のお客さん来てますんで手早く準備をお願いします。』
「は〜い。」

…ガチャ。

内線を切った瞬間に殺意と怒気がふつふつと湧きあがった。

「フザけんなっつーの!
 あの糞ボーイがっ!!
 何が“手早くお願いします”だよ!
 こっちの身にもなれっつーの!
 少しは気ぃつかって休憩時間くらいあけてから案内しろよ。
 クズが。
 だからお前は使えねーって言われるんだよ。
 学習しろ、学習!」

この業界、客を待たせると損を被るのは嬢である。
個室で、しかも一対一でそれなりの時間を共に過ごさねばならないため、客の不機嫌はそのまま嬢にぶつけられてしまうのである。
たかが5分も待てないものかと思う。
たかが5分、されど5分、である。

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イケトラのお客様〜とある(836)のトゲ〜 ©著者:ハロウィン

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