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4章:中学生恐るべし
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2回目の塾の日。
私は中3男子3人を前に固まった。
「沙織ちゃん彼氏いんのー?」
「いないなら付き合ってよ」
美樹ちゃん同様容姿も口から出てくる言葉もチャラチャラしている。
が、そんなことに動揺しているんじゃなく…。
「ねぇ!!お兄さんいない!?」
机にバンッと手を付き詰め寄ると、驚いた顔をした彼の名前は浩太くん。
金髪の髪を前髪だけ結いているが、目も鼻も口も、顔が慶太さんにソックリだった。
「え…いるけど…」
明らかに引いた態度だが関係ない。
「やっぱり!!お兄さんの名前慶太じゃない!?」
「そうだけど…」
やっぱりー!!
世の中狭いと思ってたけど、まさかここまで狭かったなんて。
慶太さんから貰った名刺に、携帯番号は記載されていたがかける話題がなかった。
いや、金返すって話題はあるが、それじゃ会話が続かない。
塾なんかに王子様との会話の口実が落ちてるなんて。
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