倹約家のルカは
普段そんなに贅沢はしないけど、


この日ばかりは、スーパーブランドのスーツでキメていた。
髪のセットも気合いが入って固めてある。


いつものように、私は目立たない席に座る。

ルカは五分もしないで席を立ち、次々に来店する客の接待に追われている。

既に前半戦から賑やかで、
シャンパンがあちこちであいていく。

たまに戻ってくるルカは
それでも、とりみだれることなく目力は強かった。

後半になると更に高額ボトルを運ぶボーイの姿があり、
いよいよ太客達のシャンパン合戦になってきた。


私はヘルプに告げた。
「予算は200ょ。
それに見合うボトルを持って来てね」と。


高額の酒は、分からないので、
お任せにした。