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28章:高校入学 (1/1)

28章:高校入学

初めての満員電車に揺られ、高校へ向かった。

私が入学したのは女子校だ。
7クラスもあり、女子の多さに圧倒された。
私はすれ違う新入生達の顔をチェックしまくった。

私より酷いニキビ肌の子はいないかと探した。
歪んでいる。
だけど見付けることで安心したかったんだ。

残念な事に、可愛い女の子が多かった。
私はガッカリした。
可愛い子は意地悪そうに見える。
肌の事でいじめられないかと不安になった。

慣れてくると、そんな不安は不要だったと気付いた。
高校はめちゃくちゃ楽しかった。
渋谷や新宿が近かったので、毎日友人と街へ出た。

メイクをするようになり、初めてファンデーションを塗った。
魔法かと思った。
ニキビのでこぼこは無くならないが、赤みが隠れて可愛いく見える。
私は嬉しくて嬉しくて、鏡が大好きになった。
ファンデーションを塗れば私は無敵になれた。

翌日からはファンデーションを塗って登校した。
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私が精神障害者になるまで ©著者:ネコ

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