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27章:卒業。 (1/1)

27章:卒業。

酷いニキビ顔は治らぬまま、卒業式を迎えた。

内心色々きつかったが、学校だけは楽しかった。

この中学で二年間、沢山写真を撮った。
当時は使い捨てカメラを持ち歩くのが流行っていた。
しかし私は数年後、この二年間の沢山の写真や、卒業アルバムを全て捨てた。

ニキビの酷い顔の自分や、太っていた時の自分を無かったことにしたかったから。
得意の現実逃避。

卒園式、当然家族は誰も来ていない。
一人とぼとぼと帰宅した。卒業を祝ってくれる人なんていないのは、分かっていたはずなのに、家に帰ると寂しさが押し寄せた。

コンビニに卒業祝いのケーキを買いに行ったが、スイッチが入ってしまっていつも通り大量の食料を買って帰った。

もちろん全て食べて嘔吐。
最低限、歯だけは磨くようになった。

私は肌への強いコンプレックスを抱えたまま、高校生になった。
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私が精神障害者になるまで ©著者:ネコ

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