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22章:友達 (1/1)

22章:友達

この頃から、一つの友人グループと行動を共にするようになった。

女子四人、男子四人に私が加わった。
ただ、皆で集まって騒いでるだけで楽しかった。
私は笑顔を取り戻していった。

2人の女の子とは長く深い付き合いになる。

グループの女子は皆、スタイルも良く可愛かった。
自分に自信を無くしていた私にはまぶしかった。

体型は戻ったものの、ニキビは相変わらずで、恥ずかしかった。
誰もそこに触れて来なかったし、私も相談しなかった。

皮膚科に行くのもためらわれた。
あまりの酷さに待合室で他の患者から同情の視線を浴びるのが怖かった。


仲間達と別れ、一人家に帰ると決まって寂しさが襲った。

さっきまで一緒にいた皆は、家族で団らんしているのかと考えると、自分が惨めだった。

だけど私は泣かなかった。何故か泣けなかった。
事件から一度も泣いていなかった。

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私が精神障害者になるまで ©著者:ネコ

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