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14章:姉の帰国と新生活 (1/1)

14章:姉の帰国と新生活

8月の終わり、待ちに待った姉の帰国。
私は本当に嬉しかった。

姉はイギリスのお土産を買ってきてくれた。
相変わらずの仏頂面ではあったが、姉が居ることが心強かった。
私はそれまでが嘘のように姉の周りをまとわりつくようになった。

守田のオジサンのマッサージや、ソースを舐めていた事はなんとなく話さなかった。

二度目の転校でも、私は直ぐにクラスに馴染む事が出来た。
姉も、今度の学校では問題無いようだった。

新居は守田のオジサン家から車で1時間と離れていた為か、守田のオジサンと母は破局したようで私はとても嬉しかった。

ただ、昼は保険屋さん・夜はキャバレーで勤め始めた母は、全く家事をしなくなった。

母はお金に対して並々ならぬ執着があった。
貧乏に育ったからか、既に一軒家とマンション一部屋を持っていたのにまだまだお金が欲しいようだった。

子供ながらにうちは貧乏では無いのに、何故節約生活を始めたのか疑問だった。
いつも母は思いつきで自分の好きなように生活した。

私は二年生ながらに何でも自分でやった。
二層式の洗濯機での洗濯係。
学校で必要なら雑巾を縫う。定期的に当番がやってくる給食の割烹着のアイロンがけ。
上履きに名前すら書いて貰えず、汚い自分の文字は少し恥ずかしかった。
全校生徒での避難訓練で、保護者が迎えに来るという行事も来てくれず、私は1人校庭で母を待ち続けた。
父兄が迎えにきて、どんどん帰っていく生徒達が羨ましかった。

授業参観に来てくれなくても、運動会だけは来てほしかった。
運動会のお昼の時間は走って校舎に隠れに行った。
友達に同情されるのが嫌だった。

私は、母は親になる心構えが出来ていないのに私達を産んだのではないかと思っていた。

姉もまた、私とは少し違う種類の苦労をしていた。
姉だけが同じ気持ちを共有出来る同志だった。
姉が居てくれて本当に良かった。
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私が精神障害者になるまで ©著者:ネコ

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