ホスト,キャバ,風俗等のちょっと大人の無料ケータイ小説!PC,スマホ、ガラケー全対応!

12章:姉のいない夏と守田のオジサン (2/2)

母は子育てに関して本当に無知で大雑把だったように思う。

自宅からよみうりランドが近かった為、私は母に『1人でプールで遊んで来なさい』とよみうりランドに閉園まで置いていかれた。
ほとんど毎日。
私はひたすら流れるプールで揺られていた。

母はお金をかけてやればいいという考え方だったようだ。
小2の娘がよみうりランドのような広いプールに1人で居るのは危険ではないだろうか?
何より私は寂しかった。
周りは家族連れが多く、私は1人ぼっちで、周りから浮いていた。
学園が懐かしかった。
いつも皆が傍にいた。
ビニールプールで楽しく遊んでいた事をよく思い出した。夏休みだから、今ごろ皆で旅行に行っているのかな。などと考えれば考えるほど胸が苦しくなった。

変なマッサージをしない学園のオジサン先生が恋しかった。
私は孤独だった。

ある日遂に母に言った。
『私は学園に帰りたい』
初めて母の前で大泣きした。
母には申し訳なかったかもしれない。
母なりに少しズレているが、私の為にとよみうりランドの送り迎えとお金を払っていたのだから。

あまりに泣き止まない私に母も観念した。
学園に電話をかけることになった。
17 /66

※この小説を友だちに教える⇒メール

いいね LINEで送る

私が精神障害者になるまで ©著者:ネコ

夜のケータイ小説サイト「ホスラブ小説」
PC,スマホ、ガラケーで全ての機能が利用できます!

Copyright © hostlove.com All Rights Reserved.