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2章:施設-2
学園には同い年の女の子と男の子が1人ずついた。
いつも仲良く3人で学園の広いグラウンドを散策したり、ブランコや、砂遊びをして遊んだ。
ある日女の子(えみちゃん)の苗字が今日から変わる、と先生から説明された。まだ幼かった私には、なんの事やら解らなかったが、随分と後になって理解した。
えみちゃんの親が再婚か離婚したのだと。
このように、学園内の子供たちは皆それぞれに、様々な家庭の問題があった。
学園の先生たちも人間だ。より可哀想な境遇の子供に甘かったのだと思う。
私の母親は月に二回程度、週末外泊の迎えに来てくれていた。
母親という認識はなかったが、外泊に行くとファミレスで美味しい物が食べれたり、制限なくお菓子を食べる事が出来たので、母親の事が好きだった。たまに会いに来てくれる、優しいオバサンという認識だった。
この時、いつも六歳上の姉と一緒に外泊していた。
私は小1までその人が自分の姉とは知らなかったが。
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