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3章:純のお家
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お父ちゃんは仕事の忙しい人で子供の頃に構って貰ったことは殆どない様に思うんだけど
お父ちゃんは4人の娘達が頼んだことは大体OKしてくれた
純が小学校四年生の時はお父ちゃんが家族を大相撲観戦に連れて行ってくれた
第58代横綱の千代の富士関が印象に残っている
「艶があって小さい横綱なのに貫禄があるな〜俺は強い奴が好きだ。」
お父ちゃんはそんな事を言っていた
強い奴が好き
当時の私には上手には理解できなかったけど、幼いながらちょっと感銘を受けたものだ
強いの意味は理解できなかったけどね
相撲観戦は高いよね
お父ちゃんの仕事は軌道に乗っていたから相撲観戦くらいへでもないか
裕福だった
お母ちゃんが着物を購入してくる度にそう思ったものだ
葉子お姉ちゃんはマンモス中学で生徒会長をしていたらしく
お母ちゃんは葉子お姉ちゃんのことをいつも誉めていた
律子お姉ちゃんは塾に行きだしたけど、ただ単に友達が行くからとの理由だったらしい
こんな感じで裕福でもあったけど、ごく普通の家庭環境だったと私は私なりに思っている。
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稲森純子の生涯 ©著者:マライア
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