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1章:18歳 (1/2)

1章:18歳

高校卒業後、私はコンピューター関係の会社に就職した。

忙しく月の半分は残業。
それでも高卒で資格もない私が月に18〜20万の給料をもらっていた。

今考えると充分な額なはずなのに私は満足していなかった。

毎月2万円ずつ積立貯金をしていたが通帳を見てもまだ20万もない。

冬のボーナスを半分貯金しても30万・・・

もっとお金が欲しい。
もっと貯金して贅沢な暮らしがしたい。

私の妄想のような貯金計画。

簡単に考えていた。
水商売なんて簡単だろうと。

顔はそこそこ人並み。
派手な感じの化粧をすればきっとお客さんなんてすぐに捕まえられる。

本当に浅はかな考えだと今ならわかる。

でも18歳の私にはわからなかった。

まだ世の中がわかっていなかったんだと思う。

月の半分は残業で疲れきってるのに週3回、ホステスのアルバイトをする事に決めた。

この時は「夜のバイトの給料は全部貯金」と決めていた。

求人情報には「未経験者大歓迎」「小さなお店なのでアットホーム」「頑張ってくれたら昇給有り」と書いていた。

世間を知らない私はすべて真実だと思っていた。

どちらかと言うと私は馬鹿正直で人を疑う事をしないタイプだったから。

だから求人に嘘が書いてるなんて考えてもみなかった。

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もう一度やりなおせるなら ©著者:アサヤケ

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