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32章:幹部しんちゃん (1/2)

32章:幹部しんちゃん

しんちゃんは、
いいかっこしいだ。


常にブランドの服に、ブランドアクセ。


よくブランドの、話も聞いたが。私には理解できない。

高すぎて。バカらしい。
もっと貯金して、家でも建てたほうがいいのに。

とか思ったりして。


しんちゃんを神のように、大好きな客がいた。
店の近くに越してくるほどすきですきで。
仕方ないみたい。


「あの子は、しんちゃんが居なかったら、死ぬな」

真人から聞いたことがある。


たぶん風俗、


ううん、確実風俗、
なかなか可愛い人でしたが。


でも。私は知っていて。
しんちゃんには、彼女がいる。


それを知ってか
知らずか、
けなげに店に、通う。


ちょっと切なくなったなー、
そんなに、何故ホストに執着しちゃうんだろう‥


オーナーと折り合いが合わず。
しんちゃんは辞めることになって。


最後の夜。


ラストで送り出しを受け。


外に出ると。


その子が、
電信柱のそばで、
号泣している姿が見えた。


ヘルプの子が、しんちゃんの代わりにそばに付いていた。


真人がポツリと
「大丈夫かなー、あの子。
心配なるよなー」


と言った。


時折見せる。
ホストのくせに、
妙に優しい人間らしさが、


私は、大好きだ。

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ホスト見聞録 ©著者:RAM

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