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4章:慣れることの恐怖
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4章:慣れることの恐怖
『ゆうちゃん、今日はありがとね〜また連絡するよ』
そう言って私は、タカくんとホテルの出口まで手をつないで一緒に出て、タカくんは先にホテルを出て帰ってった。
私は、ホテルの玄関でタカくんがいなくなったのを待ち、時間差でホテルを出る。
タカくんは、定期のお客さん。
風俗でいう指名みたいなもので、一回会って良かったら、またその子に会いに行く。
ようは、定期的に会ってくれるお客さんのことを私たちは”定期”と呼んでる。
私は援デリを初めて、1ヶ月で意外と定期の客が多かった。
タカくんも、その定期の客の1人。
今日で、会うのは3回目だけど、毎回ホテル街の入り口で待ち合わせを希望する。
そこから1番近いホテルに入ってHして、終わったらホテルの玄関まで一緒に行くけど、外を出るとまるで赤の他人のように、人目にふれないように帰る。
職場が池袋で、結婚してるから、ばれないようにいつも、このパターン。
タカくんは、週1で4万くれる見た目も普通ないいお客さん。
定期の人に会うメリットは、1度会ってる人だから、危険性も少ないし、顔や性格もわかるし、なにより逆られないから確実にお金がもらえる。
でも、やっぱデメリットもあって、一番面倒なのは恋人と勘違いする客。
相手もお金を払って私に会ってくれるから、少なくとも私に好意はある。
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