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3章:自分の値段
『さっきの客ちょ〜キモかった〜!しかもイクの、まじ早ぇーの!だから1時間もいないで生で2回で、5万くれてさぁ…』
そう言って、カナちゃんはシンさんに5万を渡す。
客は、カナちゃんに5万を渡すけど、このお店では、給料は全て折半だった。
だから客に5万をもらっても、カナちゃんに入るお金は、たったの2万5千円。
私もカナちゃんも、このお店が援デリ初だったから、基準がわからなくて、それが普通だと思ってた。
でも、価格設定や、Hの内容も自分たちで決められて、時間も決められてなかったから、私たちは、それでそんなに不満はなかった。
私は、ホ別(ホテル代別)でゴムあり3(万)〜って決めてたんだ。
でも、カナちゃんとハナちゃんはホスト大好きで、金銭感覚も狂ってたから、とにかくお金がほしくてホ別2万〜で、しかも生でやってた。
私は生は絶対に生はありえなかったけど、カナちゃんもハナちゃんも、考え方の基準が狂ってて、病気が怖いとかそんなの気には全くしてなくて
”どうやったら稼げるか”
それが基準で、とにかく何でもありだった。
ハナちゃんに至っては、
『エイズ怖くないの?』
って1回だけ聞いたら、
『なんで?別にそんな歳とってまで生きたくないし、なったらなったで仕方なくない?笑』
って笑いながら言われちゃったよ…
何でって…
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