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15章:飯田さん
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15章:飯田さん
私は、飯田さんと何度か食事に行くようになっていた。
飯田さん「あやめちゃん?
俺と付き合ってくれない?」
私「え?私でいいんですか?」
飯田さんはこの時は運送会社を辞め、お父さんの会社にいた。
不動産会社だ。
なかなかのお金持ちの家だった。
飯田さん「うん。なかなか会えないけど、ちゃんと寂しい思いさせないようにするから!」
なかなか会えないのは都合がいい。
私「はい!」
私は特に考えず、返事をした。
飯田さんは相変わらず紳士で、
私服はかっこよかった。
最初は使おうと思ってたけど、
いつしかヤレる部類に入っていた。
飯田さん「ありがとう!じゃあこれ!記念日」
飯田さんは私にブルガリの時計をくれた。
おそらく25万くらい。
いいの…??
私「いいですよ〜!こんなの私にもったいない!」
飯田さん「いいの!記念日だから!まだこんな物しかあげれないけど。」
私「ありがとう。」
泣いて見せた。
私は泣くのが得意。
状況に合わせてなりきるのが得意だった。
それは今でも変わらない。
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